Sword Strike 14


−3−



「どうやら全員揃っているようだな」

何処をほっつきあるっていたのか、宝石と呼ばれる老人が一足遅れて草原に歩いてくる

「フン、呼びつけた人間が遅れるとはいい根性してるじゃないか」

「人形師よ、そう焦るな」

私たちの前に青子、ゼルレッチ、ネロが歩み出る



「さて、各々説明は受けていると思うが、これから聖杯を手に入れるために戦ってもらう。メンバーは一チーム五人。交代はこの指輪を嵌めることで可能とする」

キラリと宝石がついた指輪を取り出す

四つは同じ、一つだけ輝きが違う指輪。それが赤、青、緑の三種類あった

「あとはリーダーを決めてもらう。この指輪を奪えば、そのチームは必然的に敗北したことになる」

つまり、大将を決めて、そいつを守るってのも必要になるわけだ



「で、何のために戦うか、その根本的な理由を教えて欲しいな」

聖杯のために戦う。それはわかるが・・・・

「ああ、具現化するための力を集めるためだ。その収集機としての役目もこの指輪は持っている」

なるほど。私たちの消費した魔力なり、生命力なりをあつめ、聖杯具現を行なうと言うことらしい。



「・・・・それに、余計なものに横取りされるのも困るからな」


余計なもの?

なにか、その言葉が引っかかる。本当に、聖杯を具現化させるだけなのだろうか?


「ところで、戦うからには殺しちまって良いのか?」

式が物騒な質問をする

「ええ、構わないわ。出来れば手足の四五本無くなる位で済ませて欲しいけど」


青子が答える。

コイツは馬鹿か?

既に数がオーバーしてる。

それじゃ、生きてさえいれば良いってこそ似なるじゃないか。


「それと、周りの被害等は?」

シエルの問い。それこそが問題だ、この規模で戦えば間違いなく周りに被害が及ぶ。


「ああ、大丈夫よ。チョット見てて」

ネロと青子が指輪を嵌める

「フゥ・・・・」


青子が魔力を集中して行く

「馬鹿、やめろ!」

アイツが本気を出したら周りが吹き飛ぶ位じゃ済まない


しかし、此方を無視するように青子の拳から魔力が放たれた



スフィア

ブレイク

スライダー




シングル工程の三連発。しかし、大魔術すら超えるその魔力量と破壊力を有する攻撃。

おそらく、アレに耐えられるのは実質的には死なないネロとアルクェイドぐらいなものだ


しかし、その余波を私たちは受けなかった。衝撃が私たちを無視して抜けていっただけ。


「つまり、指輪を嵌めたもの同士は次元がずれるわけか」

これなら、早々ばれる事も無さそうだ

「さすがに察しが良いな」

ゼルレッチが笑う


「それ以外の戦闘はそこの二人が止める。だから安心して戦うが良い」

ゼルレッチが顎で指す先には女性と男性がいる

「始めまして。えーと、なな・・・・・いえ、私は姫流、そして隣にいるのが・・・」

「伏見 銀迩です。これから色々と仲良くしてください」

と、言い終わると同時に秋葉の手を確りと握ってる。


どうなっても知らんぞ。

「ええ、此方こそよろしく」

強気の秋葉が心此処にあらずと言った感じで適当に答えてる


「銀迩! その人に触れるなー!」

姫流と言う名前の女性が錐を数本、飛ばす

そのまま。銀迩は吹き飛ばされる


「手甲作用!?」

シエルが驚きの声を上げる

「なぜ・・・・」


「そんな事は良い。早く始めようじゃないか、こっちはウズウズしてるんだ」


嘉向が前に歩いて行く


「だな。このままじゃ何時まで経っても話が進まない」

私も指輪を受け取る

「そうね。じいや、それ頂戴」

アルクェイドも同様。


「それでは、日付が変り次第”戦争”を開始する。此方は宿を取ってあるから、失礼するぞ」

ゼルレッチたちが去って行く


「えーと、俺たちは何処に行けばいいんだ?」

遠野が真剣に悩んでる。

確かに、こいつ等はこの街に知り合いがいないはずだから宿に困っているのだろう

「遠野君、大丈夫ですよ。この街には教会があるはずですから。私の名前と司祭の名前を出せば問題ないでしょう」



「ったく。俺の名前を悪用するなよ」

少し捻くれた答えだが否定はしていない。


なるほど、ファルが歪んでるって言うわけだ。

「それじゃ、私たちも帰るとしよう」

遠野達に少し送れて歩き出す


「橙子さん、何処に行くんですか?」

「もちろん衛宮の家だ。魔術師の工房を根城に出来た方が都合が良い」

何だかんだと文句を言ってくるがそれは無視することにしておく

「嘉向。昼間戦う気がなければ遊びに来い。たまには話し相手になってやる」

去り際にそれだけ言い残して、衛宮の家に向かった



−教えてくれよ 琥珀先生!−


琥珀:はい、お久しぶりです。このコーナーも引き続きお送りすることになりましたー。

翡翠:またですか・・・・・・

琥珀:そうよ。私達、また割を食らう予定らしいから救済だって。

翡翠:こんな大所帯で話を始めるから悪いんです。総勢三十名を超えてるんですよ?

琥珀:ゲームでだってありえないわよね・・・・・・。

誠 :そうですね。ありえません。

翡翠:誠さん?

誠 :私も今回割りを食らってるみたいです。なんせ、戦闘員に選ばれませんから。

琥珀:たいへんですね〜


翡翠:で、姉さん。今回の趣旨はなんですか?

琥珀:ああ。忘れるところだったわね。えーと。オリキャラがストーリー上説明を終盤まで取っておくから

   その補足をして欲しいのと、ステータス更新の連絡って事らしいわよ。

誠 :そうですか・・・・・

琥珀:そういうことですね。それでは、来週から私たちのコーナーを楽しみにしてくださいねー。





翡翠:本当はういんぐさんからキャラを借りてる建前上、私を外せなかったと・・・・・・

誠 :それは言わない約束です。












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