Sword Strike 19

C/B


「多分、アイツは死んでない」

夜道を歩きながら、志貴が話しかけて来た

「ふぅん、やっぱりね」

あの大男の存在は魔術を感じさせた。ならば、当然。

「召還のタイミングとダブったってとこでしょうね」

厄介だ。あのレベルの敵が邪魔をしてくるとなると・・・・・・なるほど

「この指輪が必要になるわけね」

「ん、どうしたんだ、アルクェイド?」

「なんでもない」

とにかく、今は邪魔者もいない。つかの間の平和を楽しもう




「シエルさん、私たちは何杯のお茶を飲めば良いんですか?」

明らかに焦れている。確かに、彼女の能力は高いが、こうメンタル面が弱くては不安になる

「そうですね、とりあえず遠野君たちが帰ってくるまでです。何らかの情報を持って帰ってくるはずですから」

あまり激昂させても、良い事は無い。様子見を終わらせる

「やっぱり、唯の散歩じゃなかったんですね」

「予想通りですね。可能性としては偵察、交戦、調査とありますが」

シオン、彼女は彼女で、予測を行なっていたのだろう。

それも、かなり確信に近い予想ではある。

でも、それに頼っているようでは、後で痛い目を見るのは間違いない。いや、逆に早くそうなってもらった方が状況は楽になりそうだ。まぁ、生き残れればの話しですが。


「――とりあえず、遠野君たちは公園、聖杯戦争で汚染された場所に出向いています」

「なるほど」

シオンは私の回答後の予測まで立てていたようだ

「どういうことです?」

でも、秋葉さんはわからないはずですね

「あの場所に行けば、必ず出会う人間がいますから。判りませんか?」

「・・・・・・あっ!」

「そう言う事です。どんなに馬鹿でも司祭ですからね。浄化を最優先するはず・・・・・・」

「そのためにアルクェイドさんが同行したんですね?」

「ええ、もっとも、戦闘になる可能性は低いですが」

「なぜ? 私の予想では極めて高い。特に、あの司祭が仕掛けてくる可能性は高いはずですが」

なるほど、彼の捻くれ方はシオンすら誤解させるらしい

「それは無いですよ。彼はまぁ、捻くれてますが善人ですから」

「・・・・・・」

さてと、予想外に客が来たようだ。それも、特別待遇の・・・・・

「私は少し散歩をしてきます。大丈夫、遠野君が来たら連絡しますから」

「ちょっと・・・・・」

聞こえないフリをして、部屋を後にする







「どうしました? 貴方のような方が教会に用事ですか?」

教会の入り口。そこに男が立っていた

「別に、こんなムナクソわりぃ所には来る気は無かったんだが、とりあえず、知ってるところが此処しかなかったからな」

青。それが男の印象だった。そして、右手には対照的な真紅の槍

「そうですか」

此方も笑顔のまま返事をする

「にしても、食えねぇ女だ」

「何の事ですか?」



「ハッ、自分で考えな!」

言葉と同時に、閃光が走る。

速い


ガキンと金属のぶつかる音。飛び散る閃光

「やっぱりな、並じゃねぇとは思ったが、まさか今のを受け止めるのか。・・・・・・てめぇ、何処の英霊だ」

「・・・・・・・はぁ?」

何を言ってるのだろうか?

「――ちがうのか?」

ポカンと間抜け面を晒す男

「ええ、力の限り否定させていただきます」

受けた状態の黒鍵を滑らせる。槍をレール代わりにしての投擲

「ちょっと大人しくしてもらいましょう」

七本の刃が男を襲う



M/P

「士郎、台所借りるぞ」

蔵でいつもの修練をしようと思ってたら、いきなりそんな事を言われた

「この時間で?」

というか、料理できるんだ

「ああ、ちょっと夜食を作ろうかと思ったからな」

それなら、一言注意しておいた方が良いな

「両義さん、悪いんだけど、セイバーの分も作ってあげてくれないか?」

「式」

一瞬、理解するのが遅れた

「両義・・・・・・さん?」

「式だ。その呼び方は止めろ。仲間だったら、変な気遣いはいらない」

それだけを言い残して、蔵から出て行った


・・・・・・・

「ふぅ、終わり」

一日の修練を終えて、深呼吸をする

「まだ、そんな事をやっているのか?」

蔵に入って来た人物は、アーチャーだった

「何でだよ」

そんな事を言われる筋合いは無い

「・・・・・・良く見ておけ」

アーチャーが詠唱を行なう。その言葉は、俺と同じ・・・・・

「コレが判るか?」

「いや、見るのも初めてだ」

捩れた剣、しかし、アレでは斬る事もつく事も出来ない。普通の思考では想像できそうに無い剣

でも、心当たりがある

しかし、形状も違う剣を、何故似ていると思ってしまったのだろうか

「私は此処までしかたどり着けなかった。お前は・・・・・勝利を望むならば、この上を行け」

「どうやって・・・・・」

その上とは、なんだ

「今はわからなくても、見えるはずだ。私に作れなかった剣が。命を賭けて作り出せ。伝説の剣を」

言い終わると、アーチャーが出て行く

「聞く暇すらなかったな」

何故、同じ詠唱なのか。なぜ、剣を作れるのかを・・・・・・



・・・・・・

「セイバー、来い」

台所へ向かう途中で、セイバーを見つけた。

「なんです?」

「夜食つくるから、台所使うのを士郎にことわりに言ったら、お前の分も作ってくれって言われた」

それだけ言って、台所に向かう

「本当ですか!」

「――ああ」

ちょっと驚いた、鬼気迫るものがあったから。

「なるほど、日本料理の腕と剣技の腕は同じものだったのですね」

壮絶な勘違いをしてるみたいだ

「違うよ、物を切る時の感覚が似てるだけ」

「ああ、これで私はサーバントとしてより一層強くなれるわけですね」

聞いちゃいないし



「それじゃ、手本見せるから」

台所に立って、魚を三枚に下ろす。

「これに凄い技術が・・・・・」

「ないから」

半身を取って包丁で切り、氷水につける


残りの半身をまな板において、セイバーに包丁を渡す

「なるほど、やってみましょう」

真剣な表情で、刺身を作るセイバー



「この程度ですか」

ああ、やっぱり判ってなかったか。

「落第」

「式、何でですか!」



「じゃ、次はコレだな」

冷凍庫から、氷を出す。塊じゃないけど、まぁ、何とかなるだろう

シャッシャッと心地よい音。氷の切れる音だ

「やってみろ」

「良いでしょう」


ガンガンと乱雑な音がする

「くっ、このっ!」

「ああ、ストップだ。包丁がだめになる」

せっかく手入れされてる包丁なのにもったいない。

「で、判ったか。俺とお前の剣の違いが?」



N/D



「ライダー、さっきのを何で止めたの? もうちょっとだったのに?」

「それは間違いです、桜。紙一重で助かったと言った方が良い」

あの少年の目は魔眼。それに蘇生したとは言え、一度敗れたのだから、逃げた方が良策

それにしても、変ってしまった。

兄を失ったのが大きかったのか、それとも、私たちの存在が影響しているのか

聖杯戦争中よりも、好戦的になっている。

「桜、先に行きなさい。私は少し用事があります」

「――うん、気をつけてね。夜食を用意しておくから」

笑顔は変わらない。そう、本質は変わっていない。それこそが、危うく思えた



「さて、出てきたらどうです?」

電柱を見据える

「無視しようか迷いましたが・・・・・・やはり、彼女を見逃すのはどうかと思いました」

着物姿の女性。長い髪を緩く纏めている

「誰であろうと、桜に手を出させません」

武器を取り出す

只ならない雰囲気、最悪の場合は・・・・・・

「石化の邪眼を使いますかライダーさん。いえ――メデューサ」

ドクンと心臓が大きく跳ねた

私の真名を、いきなり言い放ったのだ。受肉したこの体は、根本的には普通の人間なのに

「――何故」

動揺を隠して、聞き返す

「ああ、無理しなくて結構です。さて、それでは急ぎますから」

少女の手から刀が抜き放たれる

それは、本来の自分と同等か、それ以上の存在だった

「クッ」

躊躇している暇は無い

宝具を外して、魔眼を発動する

「石になりなさい!」

「っ・・・・!」

最大ではないにしても、常人なら瞬時に石と変るほどの魔力で発動する

しかし、少女からは驚き以外の反応はなかった。

「・・・・・・なるほど、重圧の効果もあるんですね」

佇む少女

その手に持つ刀が紫電を強く発している。

なるほど、力を貸しているのか。

「それでは――退魔師の長 月読 参ります」

カシャリと刀を握りなおす音



「あれ、紗那も来ちゃったの?」

同時に、明るい声

助かった

眼帯を戻す

「なに? 喧嘩?」

少女が面白そうに近寄ってくる

肩にはカナタが抱えられて。

「邪魔です。退きなさい・・・・・・まったく、邪魔をしてくれましたね」

もう、タイミングは外れている。

それを愚痴ったのだ

「んっ・・・・・?」

カナタも気がついたらしい

「ファル、もう大丈夫だ」

地面に立つ



・・・・・・

二人に近づく

「貴女、何をするつもりです?」

「別に、何もしません」


ファルとカナタの正面に立つ

「あ・・・・と、また会ったって言えば良いのかな?」

「フフッ」

その、明らかに無理をした言い方が可笑しかった

「笑うなよ」

「ああ、ごめんなさい。そうね、会うときは普通に挨拶して欲しいですね」

困ったような表情

可愛い弟、と言ったところか。近い存在では在ることだし。

「では、急ぎますから、また会いましょう」

チュッとファルとカナタの頬にキスをする

「えっ!?」

「キャッ!?」

「それでは、失礼します」

唯の挨拶なのに二人とも真っ赤な顔になってる

その顔を微笑ましく思いながら、ペガサスを駆けさせた



−教えてくれよ 琥珀先生!−


琥珀:おひさしぶりでーっす

翡翠:久しぶりすぎます

誠 :本当に

琥珀:しょうがないわよ、本命のゲームシナリオ、チェックが上がってきたら、170枚近くのA4用紙が
   赤だらけって嘆いてたから
   
翡翠:それは、修正で二ヶ月近くかかるほずですね

誠 :作者は相当凹んだらしいですしね

琥珀:今も、二人目が終わって、三人目をイッパイイッパイで書いてるらしいわよ。

翡翠:こんな事書いてる暇無いはずなんですが・・・・・・

誠 :まぁ、こっちも放置プレイされてましたからね

琥珀:さて、今の状態はもう少し続くらしいです。

   全サーバントが登場するのと同時くらいに戦闘開始になるとかなら無いとか
   
誠 :書いてないって素直に言えば良いじゃないですか

翡翠:あくまで予定なんでしょう

琥珀:そうよね。さて、それじゃ、来週は出番があるらしいから行きましょうか。翡翠ちゃん

翡翠:はい、姉さん

誠 :あの、私は・・・・・・・

琥珀:芸人さんは知りませーん

誠 :ちょっと、待ってください





銀迩:ほんとに出番なかったよー。悲しーよー。いじけちゃうぞ

姫流:なに? 来週出無いの? せっかくの出番なのに?

銀迩:いや、出ます。出させてくださいまし

姫流:じゃ、とっとと準備しなさい

銀迩:は!? なに、この服装は?

姫流:通行人1役

銀迩:・・・・・・えぐっ、えぐっ・・・・・うわーん!

姫流:あ、泣いて走ってった。冗談の判らないやつねぇ








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