Sword Strike5


騎士王1

「起きるのだ」

誰かが私に語りかけて来る



「起きるのだ」

何故?

国を失い、剣を失い、そして私は眠りについたはず

起きる必要などあるはずが無い


「起きるのだ」

嫌だ、また自分を偽る人生、誰か代わりのいる人生ならば、そんなものに興味などは無い


「起きるのだ」

「五月蝿い!」

その声が聞きたくなくて身を屈める

別に新しい人生など欲しくは無い

私の願いは夢の続きを見る事、ならばこうして眠り続ける方が何倍も幸せだ

新しい人生を送る?

そんなもの私には必要ない!



「起きろよ」

「五月蝿いと言っている!」

飛び起きて話しかけている人物に殴りかかる


「まったく、寝ぼけて殴りかかるのか、君は」

「あ・・・・・・貴方は?」

それは、赤い、赤で身を固め、白い頭髪の男

「アーチャー!」

「やっと目が覚めたようだな」

ニヤリと笑う、まったく変っていない。

いや変るはずなど無いのか


・・・・・

「そう言うことですか」

「言わずとも理解したようだな」

当然、私が現世に姿を現す条件は限られている


・・・ブリテンに危機が迫ったとき

・・・聖杯戦争

・・・何らかの因果関係のあるものを救う



「今回はマスターがいませんから聖杯戦争ではないようですね」

故に、世界から魔力の供給を受けている

「うむ、だが、いささか不思議でな。危機らしい危機は訪れていない

聖杯戦争も起こってはいない。ならば、何故我々が呼び出されたのか」

アーチャーが思案している

「そんな事は気にしません。何かの間違いであったとしても、私には行くべきところがある」

これが夢の続き・・・もしも、そうであるとするならば私は夢を終わらせる

それは、私の消滅か。因果の修正か。どうなっても構わない

一つだけ、私の気持ちに納得するものがあるのなら


「そうだな、行くとしよう。私も前マスターに会いに行かねばならん」

何故?

アーチャーは完全な英霊。前回の記憶などあるはずが無い

あるはずが無いものが有る

「何故、覚えているのです?」


目を瞑り、少しの沈黙の後、アーチャーが口を開く

「私は、前回の聖杯戦争の折に自分の中で革新があった

その革新を世界が認めてくれたと言うことだろう」

つまり、英霊となった後に彼の存在自体を揺るがす何かがあり。それを世界が認めた上で改めて英霊になった。

世界のあり方から見れば有り得る話だが・・・・・

「前回、そのような事はなかったと記憶していますが?」

「ああ、そうか。君は今を含めて正式な英霊ではなかったな

わかるわからんは無視するが、ブリンダーの木。我々はアレの違う枝を歩いていたわけだ

つまり、お前のいた聖杯戦争で戦った”私”は今の私とは違う”私”だったと言うことだ」


「どういうことです、詳しい説明を・・・・」

「そうもいかん、そろそろ通りかかる頃だからな」

アーチャーが歩み始める

「ちょっと、待ちなさい」

私も彼を追いかける



暗殺者1


「よっと」

オープンカーに飛び乗る

「ジョーカー、流石に迅速でしたね」

感情の無い言葉がかけられる

「あのさ、仕事は終わったんだから元に戻って欲しいんだが?」


・・・

「おかえり、嘉向。のど渇いたでしょ?

後ろに飲み物買ってあるよ」

「サンキュ」

少し探すとペットボトルが置いてある

「ファル、少し中身が減ってたりするんだが・・・・・」

「良いじゃない、私も飲みたかったんだから」

・・・

目の前のファルと言う女性を見る

外人特有の金色の髪、長い手足

身長も俺と同じくらいで百七十を超えている

顔は、どこかの彫刻家が作ったように整っていて街中でも歩こうものなら

男女を問わずに目に留めてしまうだろう


それは良いとして

つまり、二人でこれ一本ですか?

「お前、町まで結構あるんだぞ」

「しーらない」

そうは答えるが、車のスピードは上がる

なんだかんだ言ってもファルもこの量では心許ないのだろう

なんと言っても此処は山のど真ん中。

自販機なんて無い

そう思いつつ、タバコに火をつける

「キャー!」

一息吸ったところでファルが急ブレーキをかける

「何だよ?」

「ひと、ひと」

クイクイと前を指差してる


目の前には赤と青の服装をした男女

しかし、周辺には民家など無い

拉致でもされて、逃げてきたのだろうか

それが車が衝突するギリギリで立っていた

「どうした?」

「いや、街まで乗せていって欲しいのだが?」

男が話しかけてくる

女は後ろの方でオロオロとしているだけ。

「ファル、良いか?」

「うん」



「ンじゃ、散らかってるけど後ろに乗りな」


「恩に着る」

「助かります」


「さて、最寄の街までで良いか?」

そのくらいなら我慢してやろう

「すまないが空港までにして欲しい」

「・・・・何処かに逃げるつもりか」



「私が逃げるなど、言葉を選ぶことだ」

小さな青い女が俺に突っかかってくる

・・・・・

「どうした」

赤い男が問いかけてくる

「いや、なんでもない」


「何でもあるでしょ。嘉向はねー、女嫌いだから女の人とは口を利かないのよ」

運転席からファルが答えてくる

「バカ。本名で呼びやがって」

「良いじゃない。旅は道連れって言うくらいだから」

お前、絶対日本語を間違えてるぞ



「自己紹介が遅れたな。私はアーチャー。

隣の女がセイバーだ」


「弓兵と剣士か、親の良識を疑う名前だな」

「違いない」

俺とアーチャーが笑う



「いいぜ、俺たちも空港に向かうから乗せて言ってやる」

「では、それまで暇つぶしに私は話をしよう。これでも放浪の身でな、話題には事を欠かん」

「そいつは楽しみだ。よろしく頼む」

目を向けると、セイバーが凄く不服そうに俺達を見てたけど気にしない事にする




特設会場


姫流:ヤッホー、みんなのアイドルKILLちゃんだよー

銀迩:無理しなくても良いんだぞ?

   それに、名前が英語になってるし・・・・・・



・・・・・・・・沈黙



姫流:嘘よ・・・・・・・・・・某SSじゃ主役張ってたのに、こんな場末のコーナーに二人きりなんて

銀迩:嘆くな、出番があるだけマシじゃないか。それと、隅っこで項垂れてるのはお前のイメージじゃないからやめるように

姫流:なんですって!

   あんたなのね、アンタのせいで私までこんなとばっちりを食らってるのね!

銀迩:冤罪だ!
  
   やめろ、首、首が、しまる・・・・・・


姫流:どうせアンタが出るとそこら中の女の子に手を出すからこんな所に押し込められたのよ!

銀弥:死・・・死ぬ・・・・・


ゼル:なんじゃ、ここでも痴話げんかか?

姫流 銀迩:「アンタ誰?」

ゼル:正義の味方じゃ!

姫流:Vサイン!?

ゼル:それは良いとしてもう少しでお主たちの出番じゃから。準備をしておくようにな

姫流:出れるの!?

   本当に!?

ゼル:ではな

銀迩:これで、綺麗なオネー様たちと・・・・はっ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

姫流:・・・・銀迩、アンタは出なくてよろしい!

ゴシャリ!



BAD END


銀迩:やだー、俺も絶対出るからなー!










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